2010年7月27日火曜日

第二話:久遠健志の過去予想

次回予告によるとこのあたりは今夜語られるようだ。なのでここでは予想を書きたいと思う。

エンディングで久遠の後ろ姿に重なる新聞記事にはこう書いてあった。
「一家惨殺事件 未解決のまま闇の中」
これはおそらく久遠の身に起きた事件なのだろう。見出しからすると時効を迎えてしまったということか。

強盗殺人の公訴時効は2004年の法改正で25年に、2010年には公訴時効なしとなった。
法改正後に発生した事件であればまだ公訴時効にはなっていないはずなので、久遠の事件は、2004年の法改正前に発生し当時の公訴時効期間15年が適用されたケースと考えられる。

現在のところ公訴時効になってどのくらい経つのかわからないが時効成立直後であったとしたら、伊達の事件が25年前、久遠の事件が15年前、あすかの事件(兄殺害)が5年前と、10年毎の区切りとなる。

法で裁けないというテーマに公訴時効は非常に相性が良い。
被害者や家族がどんなに心に深い傷を負っていたとしても起訴出来なければ法で刑罰を与えることは出来ないからだ。

久遠が家族を惨殺されたとして、もしかすると第一話で吐いていたのは二日酔いなどのせいなどではなく、命を弄ばれて無残に殺された少年を見て自分の過去を思い出して吐いてしまったのかもしれない。
一家惨殺というからには両親以外にも殺された家族がいるのだろう。久遠には弟がいて弟の惨殺体に似ていたという可能性もある。
第一話には被害者の少年が描いた家族の絵を久遠がじっと見つめるシーンもあった。この辺りも伏線になっていそうだ。

正直なところを言えば、久遠には公訴時効ゆえにではなく、劣悪な環境で育ったゆえに正義に耽溺するような狂気の鑑識官であって欲しいと思っている。そのほうが「正義とは何か」というテーマが際立つからだ。
自分のしていることを正義と疑わず正義であれば殺人を犯してもそれは罪ではないと信じる久遠と、罪人は法によって裁かれるべきであって自分のしていることは正義でも何でもないと思っている伊達の共感と反発を、表の仕事と裏の仕事を通じて描いてくれると非常に面白い。

優秀な鑑識官である久遠は多くの現場の真実を見るに違いない。その怒りの矛先を見つけてしまった久遠が少しづつ狂っていくのを伊達は止められるのか、彼らが追い求める正義とはいったい何なのか…、そんなストーリー展開を期待したい。

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