2010年8月7日土曜日

第一話:伏線?セリフ集

 
(伊達の後ろ姿を見ながら)

あすか「怒ったことがないなんて嘘」

久遠「え?」

あすか「あの人の背中すごい怒ってる」

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久遠「満くん的にされてたんだよ。改造銃の威力を試すためにね。頬に泣いた跡が残ってた。怖かったろうな。どんなに泣き叫んでも、誰も助けてくれなかったろうし。…殺してやりて」

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あすか「満くんの両親、なんかギクシャクしてましたね。実は、私もあったんです。ああいうこと。昔、兄が殺されたんです。それで家族の中で何かが歪んで。壊れて…」

伊達「あれ、宮城くんのお兄さんって」

あすか「はい!宮城夏樹です、捜査一課にいた」

伊達「ああー」

あすか「課長から聞きました。兄とコンビを組んでたって」

伊達「宮城とは同期だった。優秀な刑事だったよ」

あすか「…早く事件解決しましょう!被疑者不明のままじゃ遺族はずっと苦しみ続けることになりますから」

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<25年前>

(灘木、自分に包丁を突きつけている伊達に銃口を向けて)

灘木「これで俺を差すつもりだったのか。いい度胸してんじゃねえか。刺してみろ、親父とおふくろ救いたいんだろ?…刺せよ、刺せって!」

(伊達は灘木を刺せない)

灘木「時間切れだ」

(灘木、伊達の両親を射殺する)

灘木「おまえが俺を刺してれば2人は助かったのになあ?おまえのせいだ。おまえが殺したんだ」

(灘木、伊達の両親の遺体をコンクリート詰めにしはじめる)

灘木「坊主、世の中正義なんか通用しねえ。悪党を倒してえんなら悪に染まるしかねえんだよ」

(伊達、灘木を背後から刺す。灘木倒れる)

灘木「小僧…」


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井筒「眠れねえのか?」

伊達「…課長は殺したいほど憎い相手っていますか?」

井筒「刑事部長」

伊達「即答ですね」

井筒「ふふん。でも殺さない。それが人間ってもんだ」

伊達「もし殺したら?」

井筒「そいつは人間じゃねえ。バケモンだ」

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(あすか、男子トイレに踏み込み、個室をドアをノックもせず開ける)

あすか「課長!」

井筒「(個室で隠れタバコ中)…あ、びっくりした」

あすか「なんですかこの調書!これじゃ木内に非がないみたいじゃないですか!納得できません」

井筒「別に君が納得しようがしまいが関係ないの」

あすか「だったら直接上に掛け合ってみます!」

井筒「やめとけ。警察辞めたくないだろ?」

あすか「このまま黙ってなんていられません!目の前に満くんを殺した犯人がいるんですよ!弱きを守るのか警察じゃないんですか?私は許せません、絶っ対に!」

(井筒、あすかの顔の横の壁を拳で叩く)

井筒「俺達はねえ、特別な力を持っているわけじゃない。所詮ただの人間だ。逆らえない相手だっているし限界だってある」

あすか「…じゃあ木内は誰に裁かれるんですか」

井筒「さあねえ、正義のヒーロー、じゃないかな?」

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井筒「おまえどう思う?こうして犯罪者が野放しされる世の中」

伊達「……」

井筒「…やりきれないねン」

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被害者の父「犯人を殺しても満が帰ってくるわけじゃない。そんなこと誰も望んじゃいない。わかってる。わかってるんだ。でもだったら、この怒りや悲しみを誰にぶつければいい?犯人が捕まるまで俺達の時間は永遠に止まったまんまだ。そんなの、たまんねえよぉ」

伊達「河相さん、…あなたが犯罪者になっちゃいけない」

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(被害者家族を心配するあすかに)

伊達「大丈夫なわけがない。苦しみは続く。なのにその痛みを和らげてやることは出来ない」

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久遠「どこ行くの?」

伊達「帰るんだよ」

久遠「さすが仏の伊達さん。凶悪犯にも優しいんだね。また犠牲者が出るかもしれないっていうのに」

伊達「警察では木内は裁けない」

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伊達「満くんの痛みを家族の苦しみを今度はおまえが味わう番だ」

犯人「なんだよ!俺を殺して英雄気取りかよ。刑事がそんなことしていいと思ってんのかよ!」

伊達「法から逃れたものを裁く。それだけだ」

犯人「頼むよ、撃たないでよ、助けてよう!」

伊達「お前に明日は来ない」

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