2010年8月3日火曜日

ジョーカー年表

<35年前>

●1975年6月29日
 伊達一義、生まれる。

●宮城夏樹、来栖淳之介、片桐冴子、生まれる。


<25年前>

●久遠健志、生まれる。

●1985年11月xx日
 三上国治の妻と息子(シゲハル)が殺される。
 シゲハルは伊達と同じ年齢だった。

●1985年12月18日
 横須賀市の五石倉庫の埠頭で伊達一義(当時10歳)の両親が殺される。
 伊達に刺された灘木剛士は一命を取り留めた。
 事件当時刑事だった三上は伊達の罪を隠蔽する。
 両親を失った伊達は養護施設に引き取られる。


<24年前>

●宮城あすか、生まれる。


<21年前>

●久遠健志の母親が死亡。久遠は当時4歳。
 以降、父親と2人暮らし。
 10歳で父親に捨てられるまで父親に酷い虐待を受けて育つ。


<20年前>

☆三上は伊達を心配して何度も施設に足を運ぶ。


<15年前>

●真夏
 久遠の父、水道も止まった部屋に10歳の久遠を置き去りにして蒸発。


   ※エンディングの「一家惨殺事件 未解決のまま闇の中」が
    久遠の身に起こったことと想定

    ●久遠健志(当時10歳以下)の家族が惨殺される。
     おそらく犯行は久遠の目の前で行われた。



<12年前>

●1997年
 伊達一義、山ノ手警察署に配属。


<10年前>

●2000年春
 伊達一義、山ノ手警察署から神奈川県警捜査一課に異動。
 教育係は当時係長の井筒将明。(三上から頼まれる)

☆この時点で三上の妻子を殺した犯人は捕まっていない。
 (目星はついているが証拠がない)

☆このころには既に伊達のいちごみるく好きは始まっている。


<8年前>

●2002年
 灘木剛志、出所。
 その後も取り立て屋として保険金殺人を繰り返す。


<7年前>

●2003年3月~
 2005年9月までに警視庁を退官した上層部の人間13人が「UNDERGROUND V」として
 後に夏樹によってリストアップされることになる。

●2003年4月~
 JOKERという名義の口座に、警察内部から毎月6千万から一億弱程度の入金が始まる。
 2005年12月時点で残高は18億2051万3000円。

●2003年7月25日
 JOKERの口座から12億4400万円の支出。

●2003年11月21日
 JOKERの口座から12億350万円の支出。


<5年前>

●2005年
 片桐冴子、あすかの兄・宮城夏樹が同じ日に、伊達のいた捜査一課強行犯係4班に
 配属される。

●2005年4月7日
 東京都の警察費として79億5000万円の機密費が計上される。

●2005年11月頭頃
 井筒、東京都の「平成17年度4月分警察費内訳」に「機密費(捜査報酬費)」として
 79億5000万円もの捜査費が計上されているのを見つける。
 警察内の不正を疑った井筒は夏樹と共に秘密裏に捜査開始。

●2005年12月6日頃
 井筒が使っていた情報屋のチンピラ西崎隆明と井筒が口論。目情あり。

●2005年12月7日
 西崎隆明、左上腹部を刺され死亡しているところを発見される。
 夏樹は西崎を知っていた。他にも井筒の何かを知っていた様子。
 このとき伊達と冴子は付き合っていた。

●2005年12月13日
 宮城夏樹の行動は以下の通り。
 午前7時半頃、緑区青柳の自宅を出ていつものように電車に乗る。
 午前8時半頃、神奈川県警察本部に到着。
 午前10時には西崎隆明殺害事件の地取りのため神奈川県警察本部を出る。
 (捜査一課近澤優斗巡査部長が確認。単独捜査) 
 西崎がよく通っていた定食屋と最寄のコンビニで聴き取り。
 ファーストフード店で昼休憩。
 スーパーやクリーニング店で聴き取り。
 その後信用金庫に立ち寄り、借りていた貸金庫に「Natsu」と表書きした
 CD-ROMを預けた。

●2005年12月13日20:52
 夏樹、井筒にメールを打つ。
 内容は「データをCD-Rに落としました パスワードは「JOKER」」
 このCD-ROMにはパスワードロックの他にコピーガードも施されていた。

●2005年12月14日午前1時20分頃
 川崎コンビニ強盗殺人事件発生。
 現場は川崎市川崎区中央5丁目23-4コンビニ「スマイルストア川崎中央店」
 犯人は少年2人。犯人を追ったコンビニ店員が刺殺される。
 被害者:山井智和(やまいともかず、1985年5月21日生まれ、当時20歳)。
 本庁の担当刑事は伊達、所轄の担当刑事は来栖。
 夏樹の事件発生の時間帯、伊達は井筒と一緒に捜査をしていたと証言。

●2005年12月14日午前6時半頃
 宮城夏樹刑事、神奈川県横浜市中区若葉4丁目の路上にて左上腹部を刺され死亡。
 最期の言葉は「どうして、あなたが」。
 犯人は明らかにナイフの使い方に慣れている人間で体術も身につけている。
 宮城夏樹と西崎隆明を殺したのは同一人物。
 午前7時半頃、現場検証。井筒現場入りして夏樹の携帯電話を確保。
 井筒、夏樹の携帯電話からCD-ROMのパスワードを記した送信済みメールを削除。
 午前9時、鑑識に夏樹の携帯電話を返却(報告書にも「証拠隠滅の可能性あり」)。
 井筒将明は容疑者の一人となった。
 警察中で井筒が犯人のように言っていた。井筒が犯人とのタレコミもあった。
 井筒を取り調べたのは伊達。井筒は犯人ではないと感じた伊達は井筒のアリバイを偽証。
 (川崎コンビニ強盗事件の捜査で一緒だったと証言)
 この時点でまだ刑事だった三上はホンボシは井筒だと主張していた。
 犯人は警察内部にいることは確か。不祥事を恐れた上層部が圧力をかけ、
 被疑者不明でこの事件は早々に迷宮入りした。


☆この頃から神隠し事件が発生し始める。
 この5年間で少なくとも17人の容疑者が行方不明。
 当時の神隠し実行犯の一人は三上。

●保険金殺人を繰り返していた日向光明と吉住武徳の父親を三上が裁く。


☆神隠しにあった容疑者の事件のうち、以下の2件がマスコミ未発表。

●2005年12月11日
 鶴見雑誌記者変死事件。
 被害者:西野さくら(当時25歳)
 容疑者:吉川幸典(当時28歳)元交際相手?父親は鶴見台警察署長(警視正)

●2005年12月23日
 東鎌倉放火殺人事件。 
 被害者:前川優子(当時21歳)
 容疑者:寺井貴志(当時30歳)元交際相手、伯父が検察幹部

☆この時点で三上と冴子はまだ刑事。
 冴子の同期は伊達、故・宮城夏樹、来栖淳之介(当時は所轄刑事)。


<4年前>

●2006年冬
 片桐冴子、退職。
 このとき既に伊達と冴子は別れている(冴子が伊達を振った)。


<3年前>

☆この時点で三上はまだ刑事。

●伊達、灘木剛志に再会。
 伊達が灘木を刺したことをネタに脅迫。1000万円要求される。
 相談を受けた三上は自分が神隠しの実行犯であることを明かす。

●伊達と三上、灘木の自殺教唆の現場に居合わせる。
 伊達、灘木の変わらぬ非道ぶりに灘木に向かって麻酔銃の引き金を引く。
 伊達一義、神隠しの実行犯の一人になる。

☆このころから井筒と三上は会話をしていない


<2年前>

●2008年
 横浜無差別殺人事件発生。
 現場は当時来栖がいた所轄。 
 当時既に鑑識員だった久遠も関わる。

●2008年
 久遠の父親から久遠の元に母の形見のブローチが届く。
 父親は介護施設に入所していた。
  介護老人保健施設「まほろばの家」
  417-0097 静岡県富士市今泉4002-1


<現在>
 
●2010年夏
 宮城あすか警部補、神奈川県警捜査一課強行犯係4班に配属される。

●2010年夏
 久遠、伊達・三上の仲間になる。

●2010年夏
 あすか、冴子と組んで一緒に夏樹殺害事件を追い始める。

●2010年夏
 来栖、川崎コンビニ強盗殺人事件で井筒は捜査に加わっていないことを冴子に話す。
 伊達が証言した夏樹殺害事件当時の井筒のアリバイが崩れる。
 (伊達は井筒を泳がせるため嘘の証言をしていた)

●2010年夏
 あすか、夏樹殺害事件捜査資料の最後のページがないことに気づく。
 深夜、井筒の机を漁って手提げ金庫からそのページを見つけたあすかは
 それを冴子に預ける。そのページには殺される前日の夏樹の足取りが書いてあった。

●2010年夏
 冴子、夏樹が殺された前日の足取りから、夏樹が信用金庫に貸金庫を
 借りていたことを 突き止める。
 遺族以外は金庫を開けられないため、冴子はあすかと共に出掛けて金庫を開ける。
 そこには夏樹が遺した「Natsu」の文字が入ったCD-ROMが1枚入っていた。
 CD-ROMは冴子が預かる。

●2010年夏
 冴子、CD-ROMの存在を井筒に話す。

●2010年8月26日昼
 冴子、伊達の病室を訪ね、あすかにCDを渡して欲しいと頼む。
 中には「夏樹事件の真相が判るかもしれない。夜9時、根岸の穀物ビルに着て」という
 メモを入れていた。

●2010年8月26日夕刻
 伊達、冴子から頼まれたCDをあすかに渡す。

●2010年8月26日午後8時
 井筒、思いつめた表情で自席を立つ。
 同時刻、伊達と久遠は日向の制裁へ。

●2010年8月26日午後9時
 あすか、伊達から渡されたCDの中身が夏樹のCD-ROMだと気づく。
 冴子からのメモを見て捜査一課から飛び出す。

●2010年8月26日午後9時頃
 冴子、横浜市中区根岸の穀物ビルにて何者かに左上腹部を刺される。
 伊達、冴子から「会いたい」との電話を受ける。
 冴子の様子がおかしかったことから、日向の引渡しを久遠に頼んで穀物ビルに向う。
 穀物ビルで左上腹部を刺されて絶命寸前の冴子を見つける。
 伊達に「犯人は知らない方がいい」「正義って何なんだろうね」と言い遺し、
 片桐冴子死亡。
 直後にあすかが穀物ビルに到着。
 
●2010年8月26日午後9時以降
 冴子殺害現場で現場検証開始。第一発見者は伊達一義。
 事件名は「本牧ルポライター殺人事件」。
 日向を三上に引渡していた久遠は現場に遅れて到着。
 その後井筒が現場に到着。
 犯人は夏樹を殺した犯人と同一でプロの犯行。

●2010年8月27日夜
 伊達、バーMikamiで冴子が愛飲していたウイスキーを飲んで弔う。

●2010年8月29日
 伊達、冴子殺害事件の捜査から離脱。
 冴子が悔いを残していた「横浜女子大生バラバラ殺人事件」を追う。

●2010年9月頭
 冴子殺害現場に残されていた毛髪などを警官のDNAデータベースと
 付き合わせたところ、現場にいた捜査員のもの以外は検出されなかった。

●2010年9月頭
 あすか、夏樹のCD-ROMを開こうとするがパスワードロックが掛かっていることに気づく。
 あすか、井筒にCD-ROMを見せ、パスワードを知っていたら教えて欲しいと頼むが
 井筒は「君は知らなくていい」と教えない。
 あすか、伊達にCD-ROMを見せ、パスワードを知っていたら教えて欲しいと頼む。
 伊達、夏樹殺害後に井筒が現場から携帯電話を持ち去ったことを思い出す。
 署に保管されていた夏樹の遺留品から携帯を見つけるがそれらしい情報は残っていない。
 久遠、携帯から削除されたメールの復旧にとりかかる。 

●2010年9月頭
 久遠、夏樹の携帯から削除されていた送信済みメールを復旧させ、
 CD-ROMのパスワードを入手。
 CD-ROMを開くと表計算ソフトで作られたデータが表示された。Sheetは3つ。

 【Sheet1】
  口座番号(普通)1078821、口座名義JOKERの入出金記録
  2003年4月から毎月、6千万から一億弱の入金。
  摘要は警視庁警務部、警察庁警備局公安課、警視庁総務部、神奈川県警察総務部など。
  2003年7月、2003年11月に12億円を越える支出あり。摘要不明。
  残高は約18億円。

 【Sheet2】
  「UNDERGROUND V」と書かれた13人の警視庁OBのリスト
  H15~H17の3月もしくは9月に退官した元警視総監、元警視庁副総監、
  元警視庁警務部長、元警視庁警務部参事官、元警視庁公安部長、
  元警視庁総務部長、元警視庁刑事部長、元警視庁刑事部参事官。

 【Sheet3】
  34.633208,139.759827
  ※これは緯度と経度を示している。地図上では大島沖東南東約40kmの地点。

●2010年9月頭
 あすか、単独で警視庁の地下5階を探しに行く。
 伊達の言葉からあすか達がCD-ROMのパスワードを解いたことを知った井筒も警視庁へ。
 井筒、あすかに「自分と夏樹が警察の裏金を追っていたこと」、
 「それに気づいた敵からの警告で井筒が使っていた情報屋が殺されたこと」、
 「これ以上は危険だから夏樹に手を引くよう言ったが夏樹は聞かなかったこと」
 「夏樹も殺され、夏樹が掴んだ危険な情報を守るために携帯から送信済みメールを
  削除し、CD-ROMに辿りつかせないため捜査資料から夏樹の殺害前日の足取りが
  書かれたページをかくしたこと」をあすかに明かした。
 井筒、あすかに「これ以上は黙っていらない。ホシを上げる。そのために相手が
 アクションを起こすのを待つ」と宣言。
 井筒、あすかが夏樹のCD-ROMを持っていることを確認。
 井筒とあすかの会話の一部始終を見ていた者あり。井筒も気づいている。

●2010年9月頭
 久遠、警官のDNAデータベースにからくりがあったことに気づく。
 科捜研に依頼(9月2日付)したDNA鑑定の結果がまもなく出ることをあすかに告げる。

●同日19:32
 あすかの携帯に非通知設定の着信。
 相手はボイスチェンジャーを噛ませた声でJOKERを名乗り、
 CD-Rと引換えに夏樹を殺した犯人を教えると言ってあすかを呼び出す。

●同時刻
 久遠、科捜研からの鑑定結果を受け取る。
 鑑定書に添付されていたのはDNA型が違うことを証明するDNA鑑定報告書。
 鑑定書の内容は以下の通り。

  1.事件名 本牧ルポライター殺人事件
  2.鑑定試料 ●現場遺留品(毛髪)
  3.鑑定事項 (1)試料のDNA型鑑定
        (2)二つの鑑定試料の一致判定
        (3)その他参考事項
  4.鑑定経過 省略
  5.関係結果 鑑定試料のDNA型の鑑定結果は、元警視庁(以下不明)

 久遠、鑑定結果に衝撃を受ける。
 久遠、伊達に連絡をしようとするが思いとどまる。
 久遠、バーMikamiの固定電話宛に電話を掛け、電話に出た三上に、急用が出来たため
 「横浜女子大生バラバラ殺人事件」の犯人鈴川の裁きに行けないことを告げる。
 三上、その旨伊達に伝えると返答。
 
●同日8:33
 久遠、神奈川県警察本部にも近い路上に停めた車中で尾行相手を待つ。

●同日
 冴子が殺された根岸の穀物ビル前にフードを被った男が現れる。
 久遠はこの男を尾行中。そこへあすかが現れる。
 あすかは男にも久遠にも気づかず待ち合わせ場所の穀物倉庫の中へ。
 あすかを追おうとする男を久遠が止める。
 その男の正体に気づいていた久遠は「知りたくなかった」という。
 夏樹と冴子を殺したのもこの男。
 久遠を殺そうとサバイバルナイフで襲ってきた男からナイフを奪った久遠は、
 これ以上この男が自分に襲いかかってくることはないと信じていたのか
 サバイバルナイフを拾うために男に完全に背を向ける。
 男は予備のナイフを取り出し、久遠の左上腹部を刺す。
 刃先を上方に向け致命傷を与えようとする男に抵抗する久遠。
 物音を聞きつけたあすかが久遠と男を見つける。
 男は逃走、久遠はその場に崩折れる。


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