2010年7月17日土曜日

第一話:3バカ

冴子に「馬鹿3人衆」と称された来栖、堀田、轟もなかなかいい味を出している。

伊達の同期で伊達に変わって班をまとめている来栖は絵に書いたような班長刑事タイプ。階級は警部補で警部の伊達には大きく差を開けられてしまっている。
イマイチ頼りない伊達に文句ばかり言っているが別に伊達が嫌いという訳ではない様子。伊達が班長の仕事をやらないから自分がやっているという感じだ。伊達のほうもこれ幸いと来栖にお任せ状態。もしかすると実務で一番ハズレくじを引いてしまう損なタイプかもしれない。
あすかの兄夏樹とも同期だった筈だがその辺りのエピソードで来栖という男が肉付けされていくと良いと思う。

来栖の部下で32才の巡査部長堀田はそろそろ警部補に昇進しようかという年齢だ。来栖と組んで仕事をすることも多いようだが、来栖や轟と違って人懐っこさを感じさせるキャラクターである。
いつも来栖の後ろで難しい顔をしている堀田だが根は人のいいタイプなのだろう。
今回は捜査一課の打ち合わせに口を出す久遠を「部外者は黙ってろ」と叱り飛ばすシーンがあったが、マイペースでナチュラルに甘えた雰囲気を持つ久遠にすっかり負けてしまっていた。恐らく堀田のようなタイプは久遠や井筒のようなマイペース人間が相手だと自分のペースを守れないのだと思う。
堀田には井筒や久遠との絡みで堀田らしい人間味を見せて欲しいと思う。

24才の巡査部長轟はスマートで育ちのよさを感じさせるキャラクターだ。
階級は堀田と同じだが堀田がノンキャリアのイメージであるのに対し、轟は準キャリアっぽい雰囲気がある。
久遠とは年齢が近いから話もそこそこ出来るかもしれないが伊達とは全く合わなそうだ。恐らく一番普通に話が出来るのはあすかだろう。
熱血あすかとは正反対の性格に見えるので、その辺りを活かしたあすかとの絡みが見てみたい。

来栖、堀田、轟が「3バカ」なら、伊達、久遠、あすかは「3問題児」。上司にしてみればどっちも面倒くさい部下たちだが、井筒は面白がって見ているだけに違いない。この2組の絶妙なコンビネーションを見せるエピソードを期待する。


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